2011年9月16日金曜日

SECOND LIFEのシステム-土地活用編

すべてをはしょって、あなたはある程度の土地をSecond Life内に持っていることにする。具体例を以って、SL内の土地の説明をしたいからだ。広さは・・・・・・とりあえず筆者が現在住んでいる区画と同じ、2048㎡にしておこう。プレミアムアカウント所有者が、維持費なしで所持し続けられる土地の広さである512㎡(16x32m)の4倍ということになる。土地はメインランドにある。

※メインランドについてはSecond Lifeのシステム-土地情報編 の ■SIMの成り立ち別分類 1)mainland(メインランド) を、広さ別土地の維持費については、公式サイトの メインランド価格および手数料 を参照のこと。


この土地区画(以下、parcel)の広さは先に述べたとおり、2048㎡、たてよこの長さは32mx64m。1SIM(256mx256m=65536㎡)の大きさと比較すると、上図のようになる。緑が所有parcel。赤は他人の所有parcel。黄は現在販売中のparcelとなる。意外と狭い。

2048㎡の土地は、標準で468個のprimitivesを置くことができる。ものづくりとプリムの話題は分けて書きたかったのだが、どうしてもここで触れないわけにはいかなくなった。SLではあらゆるものをユーザーが作成することができる。その"モノ"を構成する最小要素がprimitiveだ。みなprim、プリムと略して呼ぶ。以降このブログでは"プリム"と日本語で呼称する。

プリムはもともとこのような粗末な形をしているが

一部を切り抜いたり傾けたり、BlenderやMayaなど外部で作ったsculptedあるいはmeshのデータを読み込ませることでより複雑、繊細な形を表現することができ

いろいろな形のプリムを組み合わせて、適したテクスチャを貼り付けることで質感すら異なって見えるさまざまなものを作り出すことができるようになる。

さてこの右側オレンジ色の椅子、

カーソルを合わせると Prims: 11 というツールチップが浮かぶ。この椅子は11個のプリムが組み合わせられて作られている。つまり、現在話題としているこのparcelの限界プリム数は468。仮にこの椅子だけで土地を埋め尽くすとするならば、468÷11 = 約42.5 ということで、42個までしか椅子は置けない(前にも触れたがworldに物を現出させる、配置させることは一般にrezと呼ばれる)。これが土地の広さごとのプリム制限となる。限界を超えてrezしようとしたモノは、強制的にインベントリに戻される。そしてその強制的に戻す過程で、不具合を起こして永久に消えたりする。無理なrezは禁物。

そしてここからが肝心、バーチャルワールドSLにおける建築のおもしろさ。地面にしかモノを置いてはいけないというルールはない。アバターが自在に空を飛び、3次元的テレポートも可能とされているSLでは、上空4096mまでは、自由に建築が可能となっているのだ。2048㎡の土地を持っている場合、2040㎡x4096mの広大な3次元空間を建築に利用してよい。プリムが許す限り、高度100mおきに家を建てることだってできる。地上に本宅、空中に別荘と庭園を作るのも自由。地上の景観が見苦しい、隣人の姿が気になる、知らない人が歩いて入ってくるのはうれしくない。そんなさまざまな理由によって、空中に家を構える人も非常に多い。空中の家はskybox、skyhouseなどと呼ばれる。外界よりの視野をさえぎるため、壁で周りを囲んだハコ型の空間が人気だ。

地上3000mの上空に浮かぶ、個人所有のskyboxの例。

次はちゃんとしたものづくり基礎の話か、ついにいいかげんロールプレイの話か。長くなるのでまたあとで。プリムの話はどこで最初に触れるべきか本当に悩んだけど結局ここで書いてしまったか。

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