2011年7月18日月曜日

Second Lifeのシステム-基本編

このブログはLinden Lab.の開発・運営する仮想世界(メタバース、metaverse)Second Life(セカンドライフ、以後SLと略す。よほどのことがない限りカタカナでは記さない)を体験していない/する気がない層を読者として想定しているにもかかわらず、この世界がどのようなシステムを持っているのかをほとんど説明していなかった。今月書くエントリ群は、SLのシステム周りをテーマにしていこう。

現在SLはWindows/Mac OS/Linuxに対応している。ゲームクライアントのことはviewer(ビューワ、この辺の単語はカタカナをメインで記すことが多いかもしれない)と呼ばれる。公式のもののほかに、さまざまな機能を追加したサードパーティビューワもいろいろある。さらにSLのソースコードはオープンソース化されているので、OpenSimAvination のような、SLとそっくりだが、別モノのメタバースもある。2つ以上のSL系メタバースで同時に住人として活動、あるいは商業活動をしているプレイヤーも多い。

話をSLのみに戻す。

●費用
SLのクライアントダウンロードと、基本プレイ料金は無料となる。
※以前(2004年以前)はワンタイム課金式で、アカウント作成時に$9.95$の費用が発生した。
アカウントを新規に作るたびにお金がかかる仕組みだった。

●課金
課金プランは大きく分けて、2種類存在する。

basic(ベーシックアカウント)
メリット:
・完全無料
デメリット:
・土地の購入不可(注1)
・Linden dollars(L$、ゲーム内通貨)を得る手段がない(注2)
・不具合がおきてもサポートを受ける資格がない(注3)

注1:プレミアムアカウントを持っているユーザの所有する土地を譲渡されたり、借りたりすることはできる。"お金があれば。"
注2:ワールド内で仕事やアルバイトをすれば稼げる。貢いでもらうことも可能だろう。現金で直接L$を購入する手段もある。
注3:迷惑行為などの通報(abuse report)はできる。

premium(プレミアムアカウント)
メリット:
・Linden Labから土地の購入・所有が可能
・512㎡までの土地は維持費なしで所有し続けられる
・Adult地域への出入りが許される
・毎週1回、所定額のお小遣い(stipendと呼ばれる)が支給される(注4)
・不具合に対するサポートを受けることができる(アイテム消失、土地設定の問題など)
・現在特典強化が図られている。月替わりギフト、プレミアムアカウント専用sandboxなど。 参考;New Premium Membership Features (公式サイト)

注4: 一般的にstipendはL$300/週。だがかつてはそれ以上の額が支給されていた。今でも、古いアカウント所有者がプレミアムへのアップグレードを行うと、当時と同じstipendの額が毎週支給される。

デメリット:
・お金がかかる
課金額は月払いだと9.95ドル/月(だいたい785円)、 3ヶ月まとめ払いだと22.50ドル/3ヶ月(だいたい1777円) (=7.50ドル/月)、1年分まとめ払いだと72.00ドル/年(だいたい5685円)(=6.00ドル/月)
※だいたいの日本円換算額は2011年7月18日午前10時現在のもの
・クレジットカード、またはペイパルのアカウントを持っていなければ課金の支払いは不可能

●仮想通貨Linden dollar
Linden dollar(リンデンドル、以下L$)は、ビューワの右上「BUY L$」のボタンを押すことで、いついかなる時でも、現金によって購入することができる。当然ながらこの方法はクレジットカード情報の登録が必須となる。購入したL$はすぐさま残高に反映される。引き落としは各クレジットカード会社の所定日に行われる。公式サイトからの購入も可能。
先ほど試してみたところ、現在1000L$はおおよそ4.1ドル(約324円)の模様。SL内のヘアスタイルや衣服といったファッションアイテムの平均価格は100~400L$ほど。

クレジットカード情報をLinden Lab.に渡すのが心配でたまらない、耐えられない、と言う場合には、日本語対応の換金業者がいくつかあるので、これらを頼るのが安心だろう。

仮想通貨とはいえ、L$はアメリカドルへの変換が可能となっている。ただし手数料が発生する。これを日本円にする場合、さらに為替の影響を受ける。現金に換える時は、どうやっても多少目減りする仕組みとなっている。

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2011年8月3日追記:ここ以降に記述していた土地に関する情報は、新たなエントリ"土地情報編”を設け、そちらに移行しました。長くなりすぎましたので。
間違いがあったらコメント欄で訂正をお願いいたします。

4 件のコメント:

  1. ティーングリッドは廃止されてますね

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  2. mjsk('Д') しらなかった! 教えてくれてありがとう。お子様はどこで遊べばいいのかしら。

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  3. PG(General)のみ16歳から入れます。
    http://wiki.secondlife.com/wiki/Linden_Lab_Official:Teens_in_Second_Life

    いまやってる嘘酒場がPGにあるので「あからさまにお子様」な人も来ることがあります。ちょっと気を使いますね。
    日本人のティーンとはあまり会ったことないかも。

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  4. そういえばGorはガキのものじゃない! 大人になってからこい! と激怒している方おみかけしました。どういうわけかAdultになってないGorエリアもあるみたいで、ふら~っとお若い方が行っちゃったりするみたいですね。怒る前に土地の設定しっかりすべきだと思いました。

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